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異例の“2次会”で「オムライス」も…“おもてなし”に違いは? 韓国・尹 大統領来日

2023年3月16日 12:30
異例の“2次会”で「オムライス」も…“おもてなし”に違いは? 韓国・尹 大統領来日
韓国・尹大統領が来日

岸田首相との首脳会談などのため、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が16日来日しました。夕食会のあと、尹 大統領の“お気に入り”だという洋食店で異例の“2次会”が予定されるなど、“雪解けムード”の演出に向け準備が進んでいます。約4年ぶりとなる韓国大統領の来日で、どんな“おもてなし”をするのでしょうか。

■注目の日程は?

韓国の大統領が日本を訪れるのは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がG20大阪サミットのために来日して以来、約4年ぶり。この時は、日韓首脳会談は行われませんでした。また2国間レベルでは李明博(イ・ミョンバク)大統領以来、約12年ぶりとなります。

今回の来日では、16日に岸田首相との首脳会談や、夫人を伴った夕食会。翌17日には日韓の経済界の関係者らとの会合などが予定されています。

複数の政府自民党関係者によりますと、16日の夕食会では、異例の“2次会”が準備されています。場所は、尹大統領が日本に来たときには必ず行くというお気に入りの洋食店。オムライスが“忘れられない味”だといいます。ある政府関係者は「日韓は文化が似ている。1次会はちゃんとした店で食事して、2軒目は馴染みの店で胸襟を開いて話そうということだ」と話しています。

“雪解けムード”を演出する狙いですが、実はこうした“おもてなし”にはランクがあります。

■“おもてなし”の違いとは?

外国の首脳クラスの迎え方には、「国賓」「公賓」「公式実務訪問賓客」「実務訪問賓客」の4つのランクがあります。最も手厚い“おもてなし”をうける「国賓」は、天皇陛下の“お客さま”という位置づけで、皇居での歓迎行事や宮中晩餐会なども行われます。国賓には目安として2500万円ほどの経費がかかるため、予算的に年2人ほどが想定されています。

直近では2019年にアメリカのドナルド・トランプ大統領が「国賓」として迎えられました。この時は、天皇・皇后両陛下による歓迎行事や会見、晩餐会のほかに、当時の安倍首相と千葉でゴルフをしたり両国で大相撲を観戦するなど、手厚い“おもてなし”が話題となりました。

一方、今回の尹大統領は「実務訪問賓客」で、「国賓」「公賓」「公式実務訪問賓客」に次ぐ4番目の待遇です。ただ、4番目だからといって、冷遇というわけではありません。

儀礼的な意味合いも含まれる「国賓」「公賓」とは異なり、首脳会談など“実務”を主な目的として来日する際は「実務訪問賓客」として迎えることが多く、かつてアメリカのオバマ大統領も「実務訪問賓客」として来日しています。

ただ、日本政府内には、手厚く“おもてなし”をするような段階ではない、という温度感があるのも事実です。ある政府関係者は「総理は2015年の慰安婦問題の日韓合意を白紙にされたことをトラウマだと思っている。またああいう事態にならないかという思いも強い」と指摘しています。6日に発表された、いわゆる元徴用工問題の解決策が本当に実施されるかどうか、見極める必要があるというのです。

16日の首脳会談では、日韓関係の改善に向けて「シャトル外交」の再開や、安全保障上の連携強化などについて話し合う見通しです。関係改善に向けて動き出す形ではありますが、確かな“雪解け”となるには、まだ時間がかかりそうです。