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安倍首相“不正統計”問題で国民に陳謝

2019年1月28日 18:28
安倍首相“不正統計”問題で国民に陳謝

平成最後となる第198通常国会が28日に召集され、安倍首相は施政方針演説を行った。

演説で、安倍首相は、厚生労働省の不正統計問題について、国民に陳謝した。自民党などの与党は、悪いのは厚労省というスタンスで批判の矛先をかわす戦略。

安倍首相「勤労統計について、長年にわたり不適切な調査が行われてきたことは、セーフティーネットへの信頼を損なうものであり、国民の皆様におわび申し上げます」

安倍首相は、「雇用保険などの過少給付について、できる限り速やかに、不足分をお支払いする」と説明し、「再発防止に全力を尽くすとともに、統計の信頼回復に向け、徹底した検証を行う」と強調した。

やはり、この不正統計問題がこの国会の焦点となるのだろうか。野党側は、この問題で安倍政権を追い詰め、夏の参議院選挙の勝利につなげたい考え。

立憲民主党・枝野代表「この通常国会での論戦、そして、それをいかして、特に夏の参議院選挙において安倍政権を倒す。国民と時代の要請に応えていきたい」

こう意気込む野党側だが、実は国会が始まる前に立憲民主党と国民民主党が参議院での野党の主導権争いで激しく対立した。こうした対立は安倍政権を助けるだけだと懸念の声もあがっている。

一方、政府・与党だが、12年前の第1次安倍政権は今回と似た構図の「消えた年金問題」が響き、参院選に惨敗した。

政府・与党内には、その時に比べれば「そこまで大きな問題ではない」との見方があるが、一歩間違えれば、再び国民の厳しい審判が下る可能性もあり、いかに丁寧な対応ができるかが焦点。