国会代表質問 枝野氏、厚労相の罷免求める
国会では午後から安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が行われている。
立憲民主党の枝野代表は、厚生労働省の不正な統計調査の問題について、不正を認識していたのに統計の発表を止めなかった責任は重大だと批判し、根本厚労相の罷免を求めた。
枝野代表「不正の事実を認識した時点で翌日の統計発表についてストップをかけるのが当然です。漫然と閣議決定に賛成したというのはどういう認識なのでしょうか。隠ぺいに加担したと言われても仕方がありません」
根本厚労相「具体的な経緯等が明らかでなかった状況の中で毎月定例の業務として事務的に公表したものであり、事態の深刻さを理解しない根本大臣は罷免すべきであります」
安倍首相「(根本厚労相には)今回の事案の徹底した検証再発防止の先頭に立って全力で取り組んでいただきたいと考えています」
また、安倍首相は根本厚労相が問題を把握した8日後の、去年12月28日に厚労省から報告を聞き、事案を精査するよう指示したことを明らかにした。
一方、枝野代表はロシアとの平和条約交渉をめぐり改めて北方領土についての安倍首相の認識をただした。
安倍首相は「我が国が主権を有する島々だという立場に変わりない」と述べた上で、平和条約交渉の対象は4島の帰属の問題だと説明した。