野党 統計不正“中間報告”客観性欠ける
参議院の予算委員会では、厚生労働省の不正統計調査の問題を巡って、野党側が厚生労働省の特別監察委員会の中間報告が客観性に欠けるとして追及している。
立憲民主党の石橋議員は、この中間報告が、不正な調査手法を実施した東京都側からヒアリングを行っておらず、「客観的な証拠がない」などと厳しく批判した。
立憲民主党・石橋通宏議員「今回は一切(都から)ヒアリングを行っていない。それでよろしいですね」
厚労省・藤沢政策統括官「特別監察委員会の報告書の取りまとめに際しては行っておりません」
石橋通宏議員「まったく客観性ある証拠も材料もないじゃないですか。1月22日の監察委員会報告は撤回してください」
根本厚労相「私はこれはこれで(客観的に)明らかにされていると思いますが、今特別調査委員会で委員が自ら聞き取りをするという形で、今さらなる調査をしています」
また、石橋議員は、根本厚労相が去年12月20日に不正に関する報告を受けたにもかかわらず、公表が年明けになった点を「国民への説明が遅れた」と批判した。
これに対し、根本厚労相は「ある程度事実関係を明らかにした上で公表するのが筋だ。事務方は正月返上で徹底的に調査している」と反論した。