桜田五輪相「がっかり」発言を撤回し謝罪
競泳の池江璃花子選手が白血病であることを公表したことを受けて「本当にがっかりしている」などと発言した桜田五輪担当相が自らの発言を撤回し、謝罪した。
この問題は、桜田五輪相が12日、池江選手の病気の公表を受けて記者団に対し「本当にがっかり」などと述べたもの。
桜田五輪相「(池江選手は)金メダル候補ですからね。日本が本当に期待している選手ですからね。本当にがっかりしています。早く治療に専念して頑張っていただきたい。また元気な姿を見たいですよ」
桜田五輪相はさらに「盛り上がりが下火にならないか、若干、心配している」とも述べた。
この発言に対し、13日の国会では野党議員から厳しい批判が相次ぎ、桜田五輪相は自らの発言を撤回、謝罪した。
立憲民主党会派・寺田学議員「大臣にとって、選手はメダルを取るためだけのコマなのか。(五輪の盛り上がりが)下火になるかもしれないとか言ってる時点で、どうかしてると思いますよ」
桜田五輪相「率直に残念である旨の発言をしたところでございます。配慮を欠いたと思いまして、おわびをし、撤回をさせていただきたいと思います」
立憲民主党会派・寺田学議員「五輪を担当するような資格は、私はないし、素質もないと思います。適任だと思いますか、思いませんか」
安倍首相「今回のことについては、確かにこの厳しいご批判がある。そのことは受けとめなければならないと、こう思っておりますが、私が任命したときの考え方としては、適任であると」
また、立憲民主党会派の寺田議員が辞任を求めたのに対し、桜田五輪相は「職責を全力でまっとうするつもりだ」と述べ、辞任を否定した。
さらに寺田議員が桜田五輪相の罷免を求めたのに対し、安倍首相は「職責を果たしていただきたい」と述べ、桜田五輪相を続投させる考えを示した。