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二階氏 細野氏の地元で“後ろ盾”アピール

2019年3月9日 17:48
二階氏 細野氏の地元で“後ろ盾”アピール

自民党の二階幹事長は、無所属のまま二階派に入り自民党への入党を目指す細野元環境相の地元・静岡県を訪れ、後ろ盾であることを強くアピールした。

二階氏は国会議員になる前に、細野氏の選挙区を地盤とした遠藤元衆議院議員の秘書を務めていて、9日はまず、遠藤氏の銅像に献花した。

その後、細野氏と共に地元の市長らとの会合に出席し、細野氏への反発を意識してか、和歌山県出身の自分と静岡県との縁をこう振り返った。

自民党・二階幹事長「静岡の人たちは心が広くて、寛容で、我々を本当にすっぽり包むようにして受け入れてくれた」

二階氏は細野氏について発言しなかったということだが、後ろ盾であることを強烈にアピールした。

一方、細野氏は「二階氏の手足となって地元のために働きたい」と理解を求めた。

ただ、細野氏と同じ選挙区には、来週、繰り上げ当選する自民党の吉川元衆議院議員がいるだけに、二階氏への不満も高まっている。吉川氏が所属する岸田派の岸田政調会長も8日、静岡県に入り、こう述べた。

自民党・岸田政調会長「細野さんは、まだ自民党の議員ではありませんので、ぜひ吉川さんに支部長として頑張ってもらいたい」

事態は二階派と岸田派の対立に発展しつつあり、党内の火だねとなっている。