来年度予算成立 与党からは“余裕の声”
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一般会計の総額が初めて100兆円を超える来年度予算が参議院本会議で成立した。
野党幹部から「見せ場を作ることができなかった」との声が漏れるなど予算審議は終始、与党ペースで進んだ。
来年度予算は消費税率引き上げに伴う景気対策の費用や幼児教育の無償化の経費などが盛り込まれている。政府・与党は5月の皇位継承を滞りなく行うため手堅い国会運営に徹した結果、想定通りの日程で予算を成立させた。
野党側は、どうして与党ペースを崩せなかったのだろうか。それは、追及や批判が政権への決定的な打撃につながらなかったから。野党側は統計不正問題を中心に追及を続けたが「細かすぎて世論がついてこなかった」と反省の声があがるなど安倍政権を追い詰めることはできなかった。
一方、政府・与党からは「野党がバラバラで力量不足だった」「骨太の議論がなく満足感もない」と余裕の声が上がっている。
予算の成立により後半国会の焦点は幼児教育無償化の関連法案や児童虐待防止法などの改正案に移るが、統一地方選挙や夏の参議院選挙をにらんで与野党は選挙モードに突入する。