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新元号「令和」安倍首相×有働由美子(2)

2019年4月2日 2:47
新元号「令和」安倍首相×有働由美子(2)

安倍首相は1日、新しい元号が「令和」に決まったことを受けて、日本テレビ「news zero」有働由美子キャスターの単独インタビューに応じた。(2/2)

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有働キャスター「有識者のお一人が、わりとみなさん『ああ、いいんじゃないのか』と、最終的には『令和』を推したというふうにおっしゃっていましたが、じゃあ『令和でいきますね』っていうのは、総理がおっしゃるんですよね?」

安倍首相「有識者会議(懇談会)での雰囲気は、今、有働さんが言われた通りだったと思いますが、閣僚会議においてはさまざまな意見が出ました。閣僚のみなさん、それぞれ個性豊かな方々、多いですから。その上でですね、内閣としてこういう方針でいくということについて、決定をさせていただいたということです」

有働キャスター「最後は意見を聞いた上で、総理がじゃあ『令和』でいきますっていうことをおっしゃって締めるっていう感じなんですか?」

安倍首相「これは私が決めるということではなくて、有識者会議のご意見、大宗のご意見もありですね。また、(衆参)正副議長からも、さまざまなご意見を伺っていく中において、こういう方向で内閣として決めていくということになったということですね」

有働キャスター「3月の案が菅さんのところに上がってきたときには、総理も一回は案をすべてご覧になって…」

安倍首相「それをですね、菅長官が整理した後、私にその報告がありましたので、そこでいくつか、その段階では数が多いですが、拝見をいたしました」

有働キャスター「情報管理、大変だったと思うんですが。その紙に書かれたいくつかの案は、どこにしまっておかれてたんでしょうか?」

安倍首相「どこにしまってたんですかね」

有働キャスター「金庫とかあったりするんですか?」

安倍首相「金庫はあるんだと思うんですが、どこにしまってたかは、官房長官が管理してたんだと思います」「今日のこの日を迎えるにあたり、私も大変ある意味、緊張いたしました。昨日、近くの駒場公園も散歩し、お花見なんかもしてたんですが、だんだんそこでもですね、新しい元号どうなんですかっていうことを、そこでお花見をしている方々から聞かれましてですね、大変、関心が高いなということを再確認すると同時に、再認識すると同時に、だんだん緊張してきましたね」

有働キャスター「その緊張はなぜ、どういう?」

安倍首相「いわば、今日スムーズに決めることができるかどうか、また、国民のみなさまからご理解がいただけるかどうかということの緊張ですが。珍しく、あまり表情に感情が出ない官房長官もですね、緊張している雰囲気がありました」

有働キャスター「官房長官の最初のこれ(新元号発表)は、どこでご覧になっていたんですか?」

安倍首相「テレビで見ていました」

有働キャスター「相当緊張しておられましたよね、いつにないお顔」

安倍首相「あまり緊張が表に出ないタイプの政治家なんですが、表情が出ないですからね、やっぱりそれなりに期するところがあるなと。緊張感とともにですね、そんな雰囲気が伝わってきましたね」

有働キャスター「総理、もともと日本固有のものから選べればということをおっしゃっていましたけれども、他にもあったんでしょうか?」

安倍首相「今回、国文学、そして漢文学、国史学、そして東洋史学の専門の先生方から考案をいくつか提出をしていただきまして、その中から絞らせていただいたということでありますから、様々な案があったということです」

有働キャスター「ちなみに総理は万葉集はお好きなんでしょうか?読まれたり?」

安倍首相「今まで学校で習った程度ですね」

有働キャスター「今回あらためて万葉集からの典拠ということで、万葉集に関しては何か?」

安倍首相「万葉集についてはですね、これは1200年前に、この編さんなされた、相当長い年月をかけて編さんされているわけですけれども、天皇、そして皇族から一般の庶民にいたるまで、幅広い歌が収められ、当時の人々の生活、あるいは息づかいも、あるいは当時の人々の感性も感じることができる、日本が世界に誇るべき文学であろうと思います。この誇るべき日本の文化から選ぶことができたことは良かったなぁと。結果として、良かったなと思っています。これからですね、この梅の花32首が、今回は序文なんですが、この32首自体もですね、この機会にいくつか拝見をさせていただきましたが、それぞれ素晴らしい歌がありますので、国民のみなさまにも再び、日本の世界に誇るべき文学に触れていただきたいと思います」

有働キャスター「総理は令和何年くらいまで国を引っ張っていこうと?」

安倍首相「これはもう決まっていますんで。今年が令和元年になり、来年2年、そして(令和)3年が自由民主党で決まっている任期満了となりますので、そこまで責任を持って、全力を尽くしていきたいと思っています」

有働キャスター「その先は?」

安倍首相「その先はまた、次の方が全力を尽くしていくということになると思います」