原発視察 安倍首相“閣僚全員が復興大臣”
福島第一原子力発電所を視察した安倍首相は復興をめぐる失言で桜田前大臣が辞任したことを念頭に、「閣僚全員が復興大臣である」と改めて強調した。
安倍首相の福島第一原発の視察は5年7か月ぶり。前回は防護服を着用しての視察となったが、原発内の環境が改善したため、今回はスーツ姿で廃炉に向けた作業などについての説明を受けた。
安倍首相「閣僚全員が復興大臣であるという安倍政権の基本方針をみんなでもう一度胸に刻みながら、(復興に)全力を尽くしていく決意であります」
また、安倍首相は原発事故の対応拠点だった「Jヴィレッジ」から来年3月にスタートするオリンピックの聖火リレーの出発に、自ら立ち会う考えを表明した。
なお、一連の視察を通して桜田前大臣の失言をめぐる直接のおわびの言葉はなく、「復興に全力を尽くす」と繰り返すにとどまった。