IR施設“整備方針”公表を来年に先送りへ
カジノを含むIR(=統合型リゾート)施設を整備するための基本方針について政府は、今年夏に予定していた公表時期を来年に先送りする方針を固めた。
政府は、基本方針に先立って事業者が適格かどうかを判断するカジノ管理委員会を設置する必要があるが、その人事には国会の同意が必要。複数の政府関係者によると、政府は人事案の提出を秋の臨時国会に先送りする方針を固め、これにより、基本方針の公表も来年以降にずれ込むことになる。
政府は当初、自治体や事業者に十分な準備期間を確保するため、今の国会中に委員会を設置し、夏に基本方針を公表する予定だった。しかし、カジノの開業に対する国民の不信感も根強く、公表の先送りには夏の参議院選挙への影響を避ける狙いもあるとみられる。