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【全文】岸田首相が中国・習近平国家主席と17日に会談へ 松野官房長官(11/14午後)

2022年11月14日 18:28
【全文】岸田首相が中国・習近平国家主席と17日に会談へ 松野官房長官(11/14午後)

松野官房長官は、14日午後の会見で、岸田首相が17日、タイで行われるAPEC首脳会議に合わせ、中国の習近平国家主席と会談を行う予定だと明らかにした。

<会見トピックス>
▽日中首脳会談
▽米中首脳会談
▽日韓首脳会談
▽中国の海外警察サービスセンター
会見の概要は以下の通りです。

○松野官房長官
冒頭はございません。

――中国との首脳会談について伺います。岸田総理と習近平国家主席との会談についての最新の調整状況と期待することをお聞きします。また、米中の初の対面での首脳会談がきょう行われ、両国が安全保障や経済分野などで対立を深める中、台湾やウクライナ情勢、北朝鮮問題のほか、貿易などについても意見が交わされる見通しです。どのような米中関係の構築に期待するか伺います。

○松野官房長官
岸田総理は17日、APEC首脳会議の機会に、習近平中国国家主席と日中首脳会談を行う予定であります。日中間には現在でも様々な可能性とともに、数多くの課題や懸案がありますが、主張すべきは主張し、責任ある行動を求めつつ、諸懸案も含め、対話をしっかりと重ね、共通の課題については協力するという建設的かつ安定的な日中関係を、日中双方の努力で構築していく必要があると考えています。これに向けて対話を進めていく会談としたいと考えております。
また本14日、バイデン大統領と習近平国家主席との間で、米中首脳会談が行われる予定であると承知をしています。第3国の会談について予断を持ってコメントすることは差し控えたいと思いますが、その上で申し上げれば、米中両国の関係の安定は、国際社会にとっても極めて重要であると考えています。

――日韓首脳会談について伺います。昨日の会談で、インド太平洋戦略についても話題に上り、韓国も先日、戦略を発表しています。今後のインド太平洋を巡る日韓の連携や協力のあり方について、どのようなものを目指していくか伺います。また岸田首相は自由で開かれたインド太平洋について、来年春までに新たな計画を発表予定だと述べたそうですが、改めて具体的な内容や検討状況について伺います。

○松野官房長官
13日に行われた日韓首脳会談においては、岸田総理から来年春までに新たな自由で開かれたインド太平洋プランを発表予定である旨を述べたのに対し、尹大統領から11月11日に韓国が発表した、自由平和繁栄のインド太平洋戦略について説明がありました。
その上で、両首脳は、双方のインド太平洋に関する構想について歓迎の意を表明し、包摂的で強靱で安全な自由で開かれたインド太平洋の追求において、取り組みを連携させていくことで一致しました。これ以上の詳細については、先方の発言を含め、外交上のやりとりであり、差し控えさせていただきたいと思います。
また、新たなFOIPプランについては国際社会において、FOIPのビジョンが掲げる、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を真っ向から否定する動きが堂々と行われる、大変厳しい状況にある中、これまで以上に幅広い国際社会のパートナーと協力し、自由で開かれた国際秩序を維持強化していくことが、かつてなく重要となっていることから、従来の取り組みをさらに加速していく必要があります。こうした観点から、総理が本年6月のシャングリラ・ダイアローグで表明した通り、巡視艇供与や海上法執行能力強化、サイバーセキュリティ、デジタル、グリーン、経済安全保障といった分野にも重点を置きつつ、新たなFOIPプランを来年春までに発表するべく、検討を進めているところであります。

――話題変わりまして、中国が各地に設置している「海外警察サービスセンター」について伺います。中国の人権問題を監視するスペインのNGO「セーフガード・ディフェンダーズ」によると、中国は海外の警察拠点として世界各地に「海外警察サービスセンター」を設置していて、同センターは現地在住中国人への支援や詐欺対策を担っている一方、実態は海外にいる反体制派の監視拠点だと指摘しています。欧米各国が、警察や外務当局が同センターの実態調査に乗り出し、海外メディアも相次ぎ報道するなど国際問題に発展しています。日本国内にも東京都内に事務所があるとされていますが、政府が把握している事実関係と今後の対応を伺います。

○松野官房長官
ご指摘の報道については承知していますが、私からお答えすることは差し控えさせていただきます。その上で申し上げると、 日本における外国警察の活動に関するお尋ねであれば、警察庁にお問い合わせをいただきたいと思います。