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日韓外相会談“元徴用工”問題で打開さぐる

2019年8月1日 11:57

日本と韓国の関係が悪化する中、河野外相は1日午前、韓国の康京和外相とタイのバンコクで会談した。韓国への輸出管理の強化については安全保障上の必要な見直しだと、これまでの説明を繰り返したものとみられる。

河野外相は記者団の問いかけには何も答えず、厳しい表情で会談場所に向かった。会談で、康外相は韓国への輸出管理の強化について改めて撤回を求めたものとみられる。

ただ、今回の輸出管理の強化はいわゆる元徴用工訴訟をめぐり、韓国側が日本企業に実害が生じることに何ら手を打たないことに対する事実上の対抗措置で、日本政府高官は「交渉の余地はない」と話している。

河野外相も軍事的な転用が可能な物資について輸出管理を強化することは安全保障上、必要な見直しだなどと説明したものとみられる。

そして、そもそもの元徴用工訴訟をめぐり、韓国側に日本企業に実害が生じないよう対応を求めたものとみられるが、具体的な回答は得られない見通し。

日韓の主張はことごとく対立していて、関係改善に向けた糸口すら見いだせない状況が続きそうだ。