相次ぐ大臣辞任 安倍首相の任命責任は?
河井案里参議院議員に公職選挙法違反の疑いが浮上し、夫である河井法相が安倍首相に辞表を提出した。相次ぐ大臣の辞任で、政権への影響はあるのか。
閣僚が1週間のうちに2人も辞任に追い込まれ、与党からも安倍首相の任命責任を問う声が上がっている。
公明党・北側中央幹事会会長「遺憾と言わなければならないと思います。当然、総理の任命責任はあると思います」
自民党・石破元幹事長「適材適所というのは一体何なんだろうねと」
与党内からはさらに「そもそも内閣の人事がC級だ。安倍首相を応援したかどうかで選んでいるから全然国益にかなっていない」、また別の議員は「総理は毎回、任命責任は私にあるというが責任を取ったことがあるのか。支持率が下がらないからタカをくくっている」などと、安倍首相に対してきわめて厳しい声が上がっていて、いわゆる辞任ドミノへの警戒感も高まっている。
さらに、辞任した菅原・河井両氏ともに菅官房長官が入閣の後押しをしたとされていて、「菅さんも無理をしすぎた。党内の菅さんへの逆風は強まる」との指摘もある。
立憲民主党・福山幹事長「本来なら(内閣)総辞職に値するそういった事態だと思います」
野党側は攻勢を強めていて、予算委員会を開き、安倍首相が説明責任を果たさない限り、すべての国会審議に応じない方針。