河井法相の辞任を受け、野党側はすべての国会審議に応じていなかったが、与党側が来週、安倍首相も出席して集中審議を行うことを提案したことなどから、来週から審議に応じることになった。

大学入試で活用予定だった英語の民間試験の実施が見送られることも受け、野党側は、求めていた条件が満たされたとして、審議に応じることにした。

与党側は、来週６日と８日に衆参それぞれの予算委員会で、安倍首相が出席する集中審議を行うことを提案し、大学入試における英語の民間試験の実施見送りも伝えた。

野党側は、集中審議の提案を受け入れ、審議に応じることにした。ただ、今後も安倍首相の任命責任などを徹底的に追及する構え。

立憲民主党・枝野代表「２大臣の辞任をはじめとして、たがが外れてしまっている今の安倍政権、たがが締め直されたわけではありません」

こうした中、１日の国会審議はすべて取りやめとなった。

政府与党は、今の国会で最重要と位置づける日米貿易協定の承認案について、来週中の衆議院での採決を目指していたが、見送られる公算が大きくなっている。

閣僚の相次ぐ辞任などにより、政権運営にも影響が出ている。