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山際経済再生相の“記憶力”をめぐり国会で追及 岸田首相は“統一教会”被害者と直接面会の意向示す

2022年10月24日 18:11
山際経済再生相の“記憶力”をめぐり国会で追及 岸田首相は“統一教会”被害者と直接面会の意向示す

国会では24日、予算委員会の集中審議が行われました。この日も山際経済再生相は、いわゆる統一教会との接点に対する“記憶力”について、野党から追及を受けました。一方、岸田首相は、教団の被害者に直接会い、話を聞く意向を示しました。

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教団による被害を訴える声が続いています。元2世信者の小川さゆりさん(仮名)は7日の会見で、「『家族全員が信仰していないと、皆が地獄に落ちる』と言われるため、信仰は脅迫を伴って強制されている」と証言し、元妻が信者の橋田達夫さんは17日、「長男は結局、精神的におかしくなっていって、庭で焼死しました。自ら命をとりました」と強く訴えました。

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こうした被害を訴える声を受け、国会では24日、予算委員会の集中審議が行われました。野党は衆議院予算委員会で岸田首相に問いました。

立憲・長妻政調会長
「総理もですね、一度も会ってないわけですよね、被害者の方と。『今週中に会う』というようなことを、ぜひ言っていただきたいんですよ、総理」

岸田首相
「どういった形でお話を聞くのが適切なのか、これを調整させていただきます」

長妻政調会長
「直接、会うということは約束していただけますね」

岸田首相
「私も直接、お話を聞かせていただきたいと思っています」

岸田首相は元信者らと面会すると明言。また政府として、被害実態の聴き取りを行う方向で調整を進めていると明らかにしました。

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教団を巡っては選挙の際、複数の自民党議員が関連団体の「推薦確認書」に署名していたことが明らかになっています。野党側は再調査しないのか再三にわたり追及。

立憲・後藤祐一議員
「推薦確認書をサインした自民党の議員がどれだけいるか、自民党として調査しないんですか、総理?」

岸田首相
「各議員がその実態について確認をし、指摘された点についてはこの説明を行い、関係を絶つ…この方針に従って対応してもらうことが重要であると考えております」

岸田首相は従来の答弁を繰り返しました。

後藤祐一議員
「調査しないって言い切ってないです。答えてないです」

岸田首相は言葉にはしませんでしたが、再調査に否定的な認識を示しました。

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そして、この日も教団との接点について記憶力を問われた山際経済再生相。野党側は、山際大臣が2018年に“統一教会”の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁がいる会場で撮られた写真については記憶があるのに、2019年に韓総裁と一緒に撮影された写真については記憶がないというのはおかしいと追及。

立憲・後藤祐一議員
「どんな脳になってるんですか? 何で特定のものを覚えていて、特定のものを覚えていない」

これに対し山際大臣は、政治家として日常的に写真を撮る機会が多いからだと説明。

山際経済再生相
「写真を撮るという行為は、ごく普通に毎日毎日行われてるものだと。毎日のように、先生だってどこかの方に『一緒に写真撮りませんか』と言われて撮ること、いっぱいあるんじゃないですか」

また参議院予算委員会では、立憲・川田龍平議員が質問に立ちました。

立憲・川田龍平議員
「“統一教会”関係のところだけ記憶がなくなってしまうんでしょうか? とても都合のいい記憶だと思います」

山際経済再生相
「20年、政治活動をやっていて、数千数万という数え上げられないほどの会合に私自身、これまで出席してまいりました。その中で重要であると考えている会合以外のことを全て覚えている方が、私は不自然だと思うんですよ」

野党側は改めて山際経済再生相の更迭を要求。

立憲・田島麻衣子議員
「『記憶にない』と繰り返す大臣…物価高騰で国民が苦しむ中、決して経済再生の仕事はできないんじゃないかと思いますが、どうですか総理?」

岸田首相
「丁寧にお答えする、それが大臣の役割であると思います。ご質問いただいた点には引き続き丁寧に説明をしてもらわなければならないと思っています」

岸田首相は山際大臣に対して、さらに説明責任を果たすよう求めました。

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