“判断期限”五輪相「公式見解ではない」
新型コロナウイルスに関連し、IOCの委員が、東京オリンピック・パラリンピック開催の判断の期限は5月下旬との見解を示したことについて、橋本五輪担当相は「IOCの公式見解ではない」と述べた。
野党側はIOC委員のディック・パウンド氏の発言について、「大変深刻な話だ」として政府の認識をただした。
立憲民主党・黒岩宇洋議員「(IOCの委員が)ウイルス感染収束のデッドラインが、東京五輪開幕の2か月前となる5月24日前後と語り、事態が収束できてない場合は中止を検討するだろうと」
橋本五輪相「IOCとしての公式の見解ではないということを、IOCから組織委員会側に報告があったということであります」
立憲民主党・黒岩宇洋議員「事態の収束というものをいったい何を指して収束と考えているのか」
橋本五輪相「5月の末ということではなく、少しでも早く収束に向けて、努力していくということが重要だというふうに思っております」
これに関連して、菅官房長官は会見で、来月から始まる聖火リレーについても、「組織委員会からは、スケジュール等に変更はないと聞いている」と述べた。
一方、加藤厚生労働相はクルーズ船の下船者でなんらかの症状がある人は25日時点で45人だったと明らかにした。25日夜、45人全員に対し受診するよう求めたという。
また、加藤厚労相はチャーター便で帰国した人やクルーズ船の乗船者をのぞいて、今月18日以降、23日までにウイルス検査が行われた1日あたりの件数を明らかにした。18日は996件、19日は672件などとなっている。
■ウイルス検査が行われた件数
18日 996件
19日 672件
20日 656件
21日 1594件
22日 1166件
23日 675件