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野党が提出 森法相の不信任決議案など否決

2020年2月27日 21:21
野党が提出 森法相の不信任決議案など否決

立憲民主党などの野党が衆議院に提出した棚橋予算委員長の解任決議案と森法相の不信任決議案は与党などの反対多数で否決された。

立憲民主党・本多平直議員「私が最初に棚橋委員長を変だと感じたのは、その異常なゆっくりとした話し方です。厳しい野党の追及にさらされる安倍総理の時間を一分でも一秒でも短くしようという魂胆だと思います」

自民・堀内詔子議員「正義感にあふれ、心配りのある棚橋委員長の委員会運営のどこにも、その(解任決議案提出の)理由を見いだすことができません」

棚橋予算委員長の解任決議案について趣旨弁明した立憲民主党の本多議員は、棚橋委員長が「不公正な委員会運営を露骨に続けた」と主張した。

また、棚橋委員長は審議中、441回も「ご静粛に」と発言したと指摘。「閣僚の答弁が聞こえず審議の邪魔だ」と批判した。

野党側は、また、黒川東京高検検事長の定年延長をめぐり、安倍政権が法解釈を変更したことを受けて森法相の不信任決議案を提出した。

立国社・会派・今井雅人議員「官邸の後押しを受けた検察官だけが出世できるという前例を作ってしまうことは、検察官の職務の公正さについての国民の信頼を地に落とすものと言わなければなりません。悪魔に魂を売り渡してしまった、元人権派弁護士、森まさこ君に申し上げたい。恥を知りなさい」

自民党・藤井比早之議員「重大かつ複雑、困難な事件の捜査、公判に対応するため、検察官の勤務延長を行うことに何ら問題はありません。法務大臣の不信任を求める理由は皆無です」

2つの決議案はいずれも与党などの反対多数で否決された。与党側は28日、衆議院の予算委員会と本会議で、来年度予算案を可決し、参議院に送る方針。

28日に参議院に送られれば、憲法の規定により来年度予算案は年度内の成立が確実になる。