山形産シャインマスカットを“長野・須坂市産”と…ふるさと納税返礼品で産地偽装 市は去年11月に把握
ふるさと納税の返礼品の「シャインマスカット」に産地の偽装が発覚しました。
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産地偽装問題に揺れるのは、“フルーツ王国”を名乗る、長野県須坂市。地元の名産品「シャインマスカット」を巡る返礼品の産地偽装が発覚しました。“偽装”を行ったのはふるさと納税の返礼品を取り扱う和歌山県の業者です。一体何があったのでしょうか?
総務省によると、須坂市が和歌山県の業者にシャインマスカットの仕入れを依頼。しかしその業者が仕入れた先は山形県。それを“長野産”として偽り、合計約11トンを須坂市に発送していたということです。
こうした偽装は2019年から5年間続き、寄付の受け付けは合計9886件、寄付金額は約1億2300万円にのぼるということです。
また、長野市や中野市、千曲市でとれたシャインマスカット約14トンについても、「長野県須坂市で収穫されたフルーツ」として取引したということです。
須坂市のふるさと納税特設サイトで18日、フルーツの返礼品をみてみると、表示はなし。市は去年11月までに問題を把握しながらも、今月まで返礼品が申し込める状態だったということです。
今回の事態にSNS上では…
「“ふるさと”じゃないじゃん」
総務省は今回の事態に対し…
「ふるさと納税制度に対する信頼性を失いかねない重大な事例と認識していて誠に遺憾」
ふるさと納税制度の指定取り消しの可能性も視野に、須坂市に詳細な報告を求めるとしています。