斎藤知事、問われる発言の正当性 元県民局長の“私的文書”に踏み込んで言及
兵庫県の斎藤知事への告発文を作成した元県民局長の、不利益な情報に踏み込んだ斎藤知事の発言が、波紋を広げています。
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今月5日、会見に臨んだ斎藤知事。告発文を作成した元県民局長の処分理由を説明する中で、問題の発言が飛び出しました。
斎藤元彦知事
「倫理上、極めて不適切な『わいせつな』文書を作成されていたということで、4つの非違行為が判明しましたので、ここは懲戒処分ということになりました」
「業務上関係のない、倫理上極めて問題のある文書だということで、これを申し上げることは問題ない」
元県民局長の、不利益な情報に踏み込んだ発言をしたのです。
──(元県民局長の)公用PCの中身を公開?
斎藤元彦知事
「県民のみなさんの関心なども踏まえて、請求があれば、当然もちろん検討はしていかないといけないと思います」
一方、県の人事課は会見の後、NNNの取材に、個人情報を保護する情報公開条例に基づき、「私的な文書の内容は公開できない」と回答していて、知事の発言の正当性が問われています。
11日の会見であらためて指摘を受けた知事は…。
──先週の発言については問題なかった?
斎藤元彦知事
「倫理上問題のある文書を作成したことは実際事実なので、発言をさせていただいた」
──(私的情報を表す言葉を)きょうは使っていませんが、先週使った言葉は、いまは不適切だと思っている?
斎藤元彦知事
「特段問題あるとは思っていません」