安倍首相、緊急事態宣言を延長する方針
来月6日に期限を迎える緊急事態宣言について、安倍総理大臣は30日夜、「5月7日からかつての日常に戻ることは困難」と述べ、延長する方針を明らかにしました。
安倍総理「5月7日からかつての日常に戻ることは困難と考えます。ある程度の持久戦は覚悟しなければならない」
安倍総理はこのように述べ、緊急事態宣言を延長する方針を明らかにしました。その判断の理由として、「医療従事者の負担を考えると、現状は大変厳しい」との認識をあらためて示しました。
延長の幅について安倍総理は、「専門家に話を聞きたい」と述べるにとどめましたが、政府は全国一律で5月末までを軸に1か月程度、延長する方向で調整していて、週明け4日にも正式に決定する見通しです。
政府関係者によると13の特定警戒都道府県に、さらに沖縄県を追加することを慎重に検討しているということです。
これに先立ち、安倍総理は、専門家会議の尾身副座長と会談しました。同席した西村担当大臣によると、尾身氏は、人と人との接触が8割削減できていれば達したであろう水準までには、感染者数が減っていないという専門家会議の多数意見を伝えたということです。
尾身氏は、その上で、「いま一段の取り組みが必要だろう」との見解を報告したということです。