参議院予算委員会では、政治とカネの問題の集中審議が行われました。社民党の福島党首は、2021年に自民党から甘利前幹事長に支出された政策活動費、3億8000万円の使い道について岸田首相にただしました。

社民党　福島党首「違法な裏金､ばらまきをしていないと確認をしてくださいという質問に確認をすると（答弁していた）。その確認の結果を教えてください」

岸田首相「甘利氏からは、法令にのっとり適切に使用するよう心がけていたところであり、実際にそのように使用している、こうした回答を受けております。個人のプライバシーですとか、企業の営業秘密ですとか、こういった点を配慮しなければならない。よって（政策活動費の使途を）具体的に明らかにするということについては、今は控えると申し上げております」

岸田首相はまた、「政策活動費の使い道を明らかにするというならば、各党が国会で議論すべきだ」と主張しました。

福島党首はさらに、自民党の茂木幹事長が多額の政治資金を使い道の公開基準が緩い政治団体に移動させていると指摘したうえで、「支出先の透明度を低くする脱法行為ではないか」と追及しました。

これに対して、岸田首相は「今の法律の範囲内で資金移動が行われていると承知している」と述べ、問題はないとの認識を示しました。

そのうえで、「今後とも本人が説明を尽くすことが重要だ」と述べました。