方針一転「イージス・アショア」配備停止へ
山口県と秋田県に2025年度以降の配備を目指してきた地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」について、河野防衛相はこれまでの方針を一転し、「配備プロセスを停止する」と述べました。
河野防衛相「コストと時期に鑑みて、イージス・アショアの配備のプロセスを停止をいたします」
河野防衛相は停止の理由について、迎撃ミサイルを発射した際にブースターが演習場の外に落下する恐れを否定できず、その改修には巨額の費用と時間がかかることを挙げました。
すでに停止の決定を山口県と秋田県の知事にそれぞれ電話で伝えており、自ら説明に行きたいとの考えを示しました。イージス・アショア今後の方針についてはNSC・国家安全保障会議で議論するとしています。
北朝鮮の脅威が増している中、当面はイージス艦での対応を続けることとなり、政府はミサイル防衛システム全体の見直しを迫られます。