河野防衛相「イージス・アショア」配備断念
河野防衛相が25日朝、自民党の会議に出席し、政府が山口県と秋田県に計画していた地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備を断念したことを明らかにしました。
河野防衛相「(国家安全保障会議で)山口県および秋田県へのイージス・アショアの配備を撤回する、そういう決定をするに至ったところでございます」
会議の場で河野防衛相は2つの候補地への配備を断念したことを明らかにするとともに、「こうした事態に至ったことを深くおわびしたい」と述べました。
河野防衛相はその後、「他の代替地を見つけるのは極めて困難だ」と話しました。事実上、国内での配備を断念した形です。
今後は、NSC(=国家安全保障会議)や自民党内での議論が本格化します。敵のミサイルが発射される前に基地などを攻撃する、「敵基地攻撃能力」の保有の是非などが焦点で、政府は9月末をめどに方向性を示すことにしています。