岸田首相 子育て支援“予算”年間3兆円台半ばへ「持てる力を総動員する」
岸田首相は1日、異次元の少子化対策のとりまとめに向けて、千葉県内の「子育て支援施設」を視察しました。5月31日に年間3兆円台半ばの予算確保を指示した理由について、「持てる力を総動員するため」などと説明しました。
岸田首相「少子化トレンドを反転することができるラストチャンスだと申し上げてきました。我が国の持てる力を総動員して、スピード感を持って取り組むため、関係閣僚にもう一段努力をするようにと指示を出した次第です」
岸田首相はさらに「高等教育費のさらなる支援拡充、貧困、虐待防止、障害児、医療的ケア児に対する支援策を前倒しし、施策の充実を検討するため」と説明しました。
必要となる財源について、財源ごとの金額を記載しない方針であることに「先送り」との批判が出ています。これについて岸田首相は、「歳出改革の取り組みを徹底し、予算を最大限活用し、実質的な追加負担は生じないことを目指す」「財源議論を先送りという事実はない。そういった批判は当たらない」と反論しました。
政府は少子化対策の案について、6月1日夕方、「こども未来戦略会議」で議論します。