中国船、沖ノ鳥島沖で10日間の無許可調査
日本最南端の小笠原諸島・沖ノ鳥島沖の日本の排他的経済水域で、中国の船が今月18日まで連続10日間にわたって、無許可で海洋調査を行っていたことがわかりました。
これは、菅官房長官が会見で明らかにしたものです。中国の海洋調査船が今月9日に、小笠原諸島・沖ノ鳥島沖の日本の排他的経済水域に入り、ワイヤのようなものを海の中に投入するのを海上保安庁の巡視船が発見していました。
日本政府は現場で中止するよう求めるとともに、外交ルートでも中国側に抗議していました。しかし、この中国の船はその後も、今月18日まで10日間にわたって排他的経済水域にとどまったということです。
菅長官は会見で、「沖ノ鳥島は国連海洋法条約上の島であり、周辺海域に排他的経済水域を設定している」と述べ、海洋調査には日本の同意が必要との考えを改めて強調しました。
中国の公船は、沖縄県の尖閣諸島沖の日本の接続水域でも、20日を含めて98日連続で確認されています。