×

自民“敵基地攻撃能力保有”を政府に提言へ

2020年7月30日 21:32
自民“敵基地攻撃能力保有”を政府に提言へ

自民党のミサイル防衛のあり方を検討するチームは、30日、敵国のミサイル基地を攻撃する敵基地攻撃能力を事実上、保有するよう政府に求める提言案を承認しました。

提言案では「相手領域内でも弾道ミサイルなどを阻止する能力の保有」を含め、「抑止力を向上させるための新たな取り組みを検討する」ことを求めています。

しかし「敵基地攻撃能力」という言葉は使われず、3年前の自民党の提言で明記された、巡航ミサイルの保有の検討も盛り込みませんでした。憲法や専守防衛の枠を逸脱する恐れがあるという慎重論に、配慮したかたちです。

一方、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備を政府が断念したことを受け、かわりとなる迎撃システムを早期に検討するよう求めています。

自民党は、党内の正式な承認手続きを進め、来週中にも政府に提言する方向です。