菅政権が発足して初めての与野党論戦の場となる臨時国会が２６日、召集され、午後には菅首相が所信表明演説に臨みます。

菅首相は２６日朝、初めての所信表明演説について「政権運営への決意を申し上げたい」と意気込みを語りました。

菅首相「国民のために働く内閣として今後取り組んでいくべく、政策の大きな方向性だとか、あるいは政権運営に対しての私の決意というものを申し上げたい」

菅首相は、所信表明演説で行政の縦割り打破などを訴え改革姿勢をアピールし、新たに政府が２０５０年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を表明する方針です。

臨時国会で政府・与党は、新型コロナウイルスのワクチンにより健康被害が生じた場合に製薬会社の賠償を国が肩代わりする法案や、日英経済連携協定の承認案などの成立を目指します。

立憲民主党・枝野代表「大きく日本の国会の政治が動き始めたなと感じていただけるような国会にしてまいりたい」

野党側は、日本学術会議の会員候補６人が任命されなかった問題を今国会最大のテーマと位置づけ、菅首相を徹底追及する方針です。

衆議院の任期満了まで１年を切る中、解散・総選挙をにらんだ与野党の駆け引きが続く見通しです。