野党側 臨時国会で“学術会議”徹底追及へ
菅政権が発足して初めての与野党論戦の場となる臨時国会が26日から始まり、午後には菅総理大臣が所信表明演説を行います。
政府・与党はこの国会を安全運転で乗り切りたい考えですが、野党は日本学術会議の任命問題で政権を徹底追及する構えです。
菅総理は所信表明演説で、温室効果ガス排出を2050年までに実質ゼロにするとの目標を掲げるほか、「デジタル庁」の創設など看板政策を訴え改革姿勢を強調する方針です。
政府・与党はこの国会で審議する法案の数を絞りこんでいて、与党幹部は、「守りの国会だ」として、無難に乗り切りたい考えです。
一方、野党側は、日本学術会議の会員候補6人が任命されなかった問題で、菅総理を直接、問いただし、徹底追及する方針です。
立憲民主党・枝野代表「大きく日本の国会の政治が動き始めたなと感じていただけるような国会にしてまいりたい」
立憲民主党幹部は「学術会議の問題で行けるところまで攻め込む」と意気込んでいますが、菅総理は周辺に対し、「きちんと説明すれば国民にも理解してもらえる」と自信をのぞかせています。
しかし、ある政府関係者が「総理の答弁は印象が悪い。ボディーブローのように支持率に影響してくると思う」と指摘するなど、政府・与党内から菅総理の答弁を不安視する声も上がっています。
この臨時国会は菅総理にとって早くも正念場となりそうです。