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防衛研究所 中国「軍事智能化」に“警告”

2020年11月13日 19:53

防衛省の防衛研究所は、中国の安全保障戦略についての報告書を公表しました。AIなど先端技術による軍事の「智能化」が、日本の周辺でも新たな事態を招くおそれを指摘しています。

今回で11回目となる報告書は、中国軍における先端技術の軍事利用に焦点を当て、中長期の戦略を分析しています。このうち将来の戦争の形態については、AIやマシンラーニングなどの応用が進むとみています。

その上で、人と機械が一体化した指揮システムを構築するなど、「智能化戦争へ向かうという方向性の認識は中国共産党と軍の指導部で一致している」と分析しています。

また、2017年に中国の無人機が尖閣諸島の領海内で飛行したことなどを引き合いに、今後AIの活用で智能化した無人機が運用されれば、「日本は新たな事態への対応を迫られることになる」と警告しました。