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【静岡県知事選】“超短期決戦”2日目も各地で立候補者による熱い論戦を展開…“あの人”の応援も

2024年5月10日 17:20
【静岡県知事選】“超短期決戦”2日目も各地で立候補者による熱い論戦を展開…“あの人”の応援も

静岡県知事選2日目の10日、各地で立候補者による熱い論戦が繰り広げられています。

知事選に立候補しているのは、届出順に いずれも新人で、
諸派の横山正文氏56歳。
共産党の森大介氏55歳。
無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する鈴木康友氏66歳。
無所属で自民党が推薦する大村慎一氏60歳。
無所属の村上猛氏73歳。
無所属の浜中都己氏62歳
の6人です。

鈴木氏は9日 夜、16年間 市長を務めた“地盤”の浜松市で街頭演説に臨みました。応援に駆け付けたのは松下政経塾の同期で40年以上の親友という立憲民主党の野田佳彦元首相です。

(立憲民主党 野田 佳彦 元首相)
「鈴木候補からは『野田っち』と言われています。私は鈴木候補のことを康友と呼び捨てることもあるけれど『やっちゃん』と呼んでいる間柄でありますが、浜松市民にこれまで寄り添ってきました。今度は360万人の県民に寄り添って徹底して仕事をするのが鈴木康友だと確信しています」

このほか名古屋市の河村たかし市長や立憲民主党や国民民主党の国会議員、そして、党本部が推薦した大村氏ではなく、独自に鈴木氏を支援する自民党の浜松市議もマイクを握りました。

(自民党 柳川 樹一郎 浜松市議)
「浜松市民としてこのような機会をどんな風にしてでも生かしていかなきゃいけない、浜松人としての使命ではないかなと思っています」

さらに、会場には浜松市長時代から長年支援してきたスズキの鈴木修相談役の姿も…。取材に対し「元気に頑張ろう」とエールを送りました。

浜松での“第一声”で鈴木氏は元民主党の国会議員、浜松市長として積み上げた実績を強調。市長時代に進めた企業誘致や子育て支援策を“全県”で行い「混迷する県政を立て直す」と訴えました。

(鈴木 康友 候補)
「スローガンは『オール静岡で幸福度日本一の静岡県を作ろう』というものであります、問題があるからやめるのではなくて問題を解決して前に進む、この姿勢はこれからも一貫して持ち続け、リニア問題も野球場の問題も全力を尽くして実現したいと思います、やりますの精神で、もう一度県政を立て直し、静岡県をもっと発展させていく」

告示から一夜明け、鈴木氏は10日も朝から浜松市の街頭に立ち、市長時代の実績をアピールして支援を呼びかけました。

(鈴木 康友 候補)
「私の強みはやはり4期16年、この浜松で皆さんにお支えいただいて様々な市政の取り組みをしてきた、このことに尽きると思っております。国土縮図型都市と言われる浜松市はあらゆる行政課題、全国の自治体がもつさまざまな行政が取り組まなければならない仕事が全部つまっている」

10日は浜松市で街頭演説を行ったほか、この後、湖西市で演説会を開く予定で、「地盤固め」の一日となりました。

大村氏は9日 静岡市で第一声を上げました。そして午後は浜松市へ。ここで西部地域の政策ビジョンを発表しました。

(大村 慎一 候補)
「西部地域の政策ビジョンを出させていただきます。“遠州ものづくり さあ行こうプラン"です。浜松市の製造品出荷額は今、静岡に抜かれたんです。2位になったんです、信じられません我々が誇る浜松の西部の産業をもう一回 “再興”すべきである」

こう述べて、デジタル技術を活用して生産性を上げ、人手不足でも成り立つよう西部の産業を“再興”すると訴えました。夜は沼津市で東部出陣式を行いました。沼津駅北口には、約300人から400人の支援者が集まり、県東部、伊豆12市町の市長、町長も応援に駆け付け、固い握手を交わしました。また県東部が地盤の自民党国会議員も大村氏への支援を訴えました。

(細野 豪志 衆院議員)
「県知事の最大の仕事は、東部をしっかりと盛り上げていくことだと私は思っています。そして私が大村慎一さんを応援しようと思ったのは東部の知事として頑張ってくれる、このことを約束してくれたから応援をしたんです、大村さん、約束を守ってくださいね」

そして10日 午後、大村氏は伊豆市の修善寺駅前で、演説を行いました。ここにも地元伊豆市の菊地市長を始め、熱海、伊東、下田、伊豆の国の5つの市の市長が応援に訪れ、川勝前知事への批判も聞かれました。

(伊豆市 菊地 豊 市長)
「退任された前知事のことは申し上げたくはないけれども、やっぱり忘れられないのが『浜松は素晴らしいけど東部には何もない』涙流しそうな本当に何でこんなこと言われなきゃならないんだろうと」「伊豆がひとつになるみんなで気持ちを合わせてひとつになるやっとチャンスがきました」「そしてそれをまとめてくれるのが大村慎一さんです」

また、大村氏はこの場で伊豆の政策ビジョンを発表。伊豆半島を国の特区制度を利用した「防災特区」にしたいとの考えを示しました。

(大村 慎一 候補)
「私が思うのは、伊豆半島の防災は今でも頑張っているわけですけど、もっとしっかりやっていくためには伊豆半島を逆にモデルにして全国の防災のモデルにして、それを静岡から発信していきたい」

具体的には、災害時に道路の寸断が起きないための伊豆縦貫道の早期整備や、水害対策としての狩野川放水路の拡充などを掲げる一方、ドローンなどを使った先進技術を防災に導入して、年度内にも国に申請したい考えだということです。

共産党が公認する、党県委員長の森大介氏は、9日、JR静岡駅南口で選挙戦をスタートしました。

(森 大介 候補)
「私 日本共産党の森大介はリニアと原発を許さず、県民の暮らし福祉最優先、希望の持てる県政へと県政を大きくチェンジしてまいります、リニア中央新幹線の建設は南アルプスの貴重な自然を壊すだけでなく水」

森氏は、10日、政権放送の収録のため街頭での選挙運動には参加せず、代わりに共産党の前県議が街頭に立ち、「リニアの建設中止」「浜岡原発の再稼働反対」など政策をアピール、選挙カーは富士市、富士宮市をまわり、森氏への支持を訴えました。

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