過去最大の５兆４８９８億円となった、防衛省の概算要求は、宇宙・サイバー・電磁波といった、いわゆる「新領域」に重点が置かれています。

このうち宇宙関連分野の経費はおよそ７２４億円で、従来の装備では対応できない、極超音速で飛ぶ滑空弾を多数の小型衛星で探知・追尾する「衛星コンステレーション」と呼ばれるシステムの調査研究に、１億７０００万円が初めて計上されました。

また、宇宙空間で不審な動きをする衛星などの監視に使う、宇宙設置型の望遠鏡の設計などに２１１億円が計上されました。

配備を断念した「イージス・アショア」の代替策は、額を明示しない「事項要求」となり、その装備によっては、防衛費がさらに膨らむことになります。