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摩耗確認せずタイヤ破損か 脱線事故報告書

2020年10月29日 11:02
摩耗確認せずタイヤ破損か 脱線事故報告書

去年1月、埼玉新都市交通伊奈線で車両のタイヤが破損し脱線した事故で、国の運輸安全委員会は、タイヤの摩耗を確認しないまま走行を続けていたとする報告書を公表しました。

この事故は去年1月、埼玉新都市交通伊奈線(通称・ニューシャトル)が走行中、6両目のタイヤが破損し、脱線したものです。乗客・乗員にケガはありませんでした。

この鉄道はゴムタイヤで走行する仕組みですが、運輸安全委員会によると、タイヤの摩耗により内部の金属製のベルトが切れ、空気が漏れたため、極端な空気圧不足のまま走行し、タイヤが破損したと考えられるということです。事故の2日前に社内で定められた検査が行われていましたが、タイヤの摩耗に関するチェック項目はなかったということです。

事故後、埼玉新都市交通は検査時のタイヤの確認やタイヤ圧を監視する装置の導入などを進めています。