夕食会明細書 安倍事務所“提出できない”
「桜を見る会」をめぐる問題で野党は、安倍前首相に対し、前日に都内ホテルで行われた夕食会の明細書の提出などを求めていましたが、安倍事務所は5日付で提出はできないなどと回答しました。
明細書について、安倍事務所が野党側に提出した回答書では「ホテル発行の明細書及び領収書は弊事務所にはない」「以前もホテル側に再発行を確認したところ、明細書は公表を予定しておらず、再発行もしないと確認している」としています。
これに対し野党側は、確認したのは、問題が浮上した当初のことで、検察の捜査が報道されて以降はホテル側に依頼していないのではないかと指摘しています。
また、領収書についての回答書では「すでに参加者等宛てに領収書が発行されている中、あて先や金額が異なる領収書を発行することはできないと聞いている」と説明しています。これに対し野党側は、安倍前首相の後援会が補てんした分の費用については、参加者が払った費用とは別であり、同じあて先と金額で再発行できるはずで、説明の意味が通らないと指摘しています。
補てん分の出どころはさらに野党側は、安倍前首相が補てん分の費用の出どころについて、自分の預金からおろしたものと説明していることについても、収支報告書の収入欄に、該当する寄付の記載がないことを疑問視しています。
野党側は、こうした指摘をまとめて再び安倍事務所に質問書を送り、回答を求めています。