中条きよし議員…国会で突然“新曲PR” 4月の出馬会見では「年寄りの経験と常識を」
15日、日本維新の会・中条きよし参議院議員(76)が、参議院・文教科学委員会で質問に立ちました。「うちの秘書も、何を言うのか心配そうな顔をして見ておりますので」と述べましたが、その「心配」が、「現実」のものになりました。
中条議員は今年7月の参議院議員選挙で日本維新の会から出馬。4月の出馬会見では、「年寄りの良さと力と経験と常識みたいなものを、もう1回見せられないかなと」と話していました。
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中条議員が15日の委員会で、まず披露したのが自身の経歴でした。
日本維新の会 中条きよし議員
「プロ歌手というのになりましてから、今年で54年になります。今年で53枚シングルを出しました。アルバムも何枚か出させていただきました」
その後、コロナ禍で苦労する歌手や俳優への支援についての質疑が続きましたが、“最後の発言”が、問題となりました。
日本維新の会 中条きよし議員
「もう時間だということなので、最後になりますけれども、私の新曲がですね、9月7日に出ております。ぜひお聞きになりたい方は、お買い上げください」
突如、新曲のPRが始まりました。さらにーーーーー。
日本維新の会 中条きよし議員
「12月28日に『中条きよしラストディナーショー』というのをやります。今年最後のディナーショーではなくて、芸能界最後のラストディナーショー。ぜひ機会がございましたら」
国会を宣伝に利用したかのような発言について、他の議員からは「不適切な発言だ」、「参議院の品位に反する」と指摘が出たことから、日本維新の会が議事録からの削除を申し出る事態になりました。
その日本維新の会の幹部も「ど素人の極みだ。政治家としての常識を指導していく」としています。
中条議員の事務所は「『新曲とディナーショーを最後に、国会議員として頑張りたい』ということを強調したかった。普段のサービス精神旺盛の延長で、売り込むという意図はなかった」と説明しました。また、“緊張のあまり、いつものクセが出てしまったのではないか”などとしています。
中条議員の発言については今後、委員会の理事会で対応を協議するということです。
(11月15日放送『news zero』より)