国連が主催する、犯罪防止や刑事司法分野で最大の国際会議「京都コングレス」が開幕しました。菅首相は、コロナ禍での犯罪防止強化に向け、国際社会に対して団結を呼びかけました。

「国連犯罪防止刑事司法会議」、通称「コングレス」は、各国の司法担当の閣僚らが出席し、犯罪防止や刑事司法について話し合うもので、５年に１度、開催されます。１４回目となる今回の「京都コングレス」は７日から６日間、京都市で行われる予定で、新型コロナウイルスの感染拡大以降、国内では初めてとなる大規模な国際会議です。

感染を防ぐため、出入国時の検査の徹底や、各国の参加人数を絞り、対面形式とオンライン形式をあわせた形で開催するなどの対策が取られました。

初日の７日は、刑事司法の分野で各国が取り組むべき行動指針となる「京都宣言」が採択されました。

また、ホスト国として挨拶した菅首相は、新型コロナという危機に際し、サイバー攻撃やオンライン詐欺などが相次いでいると指摘。その上で「国際社会はコロナ禍での犯罪防止を強化するとともに、刑事司法制度を十分に機能させるため、団結して対処していく必要がある」と述べました。