裏金ではなく“女性問題”で…宮沢博行前防衛副大臣が議員辞職へ 本人を直撃!
自民党のいわゆる裏金事件で、派閥からかん口令を敷かれていたと暴露した宮沢博行前防衛副大臣が23日、議員辞職願を提出しました。辞職の理由は裏金ではなく女性問題。日本テレビのカメラが宮沢氏を直撃しました。
23日午後、東京駅。地元静岡から上京した自民党の宮沢博行前防衛副大臣が、日本テレビの取材に答えました。
自民党 宮沢博行前防衛副大臣
「辞職です。きょうは議員辞職でございますので」
――議員辞職についてはいつ
宮沢前防衛副大臣
「これからもうやるつもりであります」
――本日中に?
宮沢前防衛副大臣
「はい」
23日中に、衆議院に議員辞職願を提出する意向を明らかにしました。突然の辞職表明――。
――どういった理由で辞職
宮沢前防衛副大臣
「一身上の都合でございます。もろもろの不祥事について、けじめをつけるということでございます」
辞職の理由は、自身の女性問題。25日発売の週刊誌に報じられる見通しになったことを受け、辞職を決めたといいます。
宮沢議員といえば…
宮沢前防衛副大臣(去年12月)
「はっきり申し上げます。しゃべるな!しゃべるな!と。これですよ!」
自民党のいわゆる裏金事件で、所属していた安倍派からかん口令を敷かれていたと告白。当時務めていた防衛副大臣を辞任しています。
宮沢前防衛副大臣(去年12月)
「また一から出直しのつもりで頑張っていきたいと思います」
宮沢議員が“裏金化”した金額は3年間で132万円。うち114万円は派閥に納めず、手元に残す、いわゆる中抜きだったと明かしています。
――不記載の金を今出ている報道に使用したか?
宮沢前防衛副大臣(23日午後)
「全くないです。全くないです」
宮沢議員は、裏金を女性問題に使ったことはないと強く否定。
宮沢前防衛副大臣(23日午後)
「不記載の資金についてはきちんと秘書の方に預けておりますし、また今回の不祥事のことについては大変申し訳ございません。自分のお金でしたことでございます。今回の辞職はそうではなく、そうした不祥事の責任をとるという事。その点はご理解いただきたいと思います」
――今回の報道で有権者に失望した方も
宮沢前防衛副大臣(23日午後)
「本当にこの不祥事については、申し訳ないと思います。信頼を裏切ってしまいました。許される事ではないと思いながらも、やってしまった事であります。ただ本当にパーティー券資金に手をつけているということではございません。その点については、ご理解をいただきたいと思います」
午後3時すぎ、宮沢議員は衆議院に議員辞職願を提出しました。その後、報道陣の前に立つと、議員バッジを外しました。
宮沢前防衛副大臣
「これ以上、政治全体の信頼を落とすわけにはいきません。あらためて国民の皆様に深くおわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。そして様々、お世話になった地元の皆さん、支援者の皆さん、そして諸先輩の皆さん方に深く感謝を申し上げ、この議事堂を去りたいと思います。本当にお世話になりました」
宮沢前防衛副大臣
「玄関から出て、正門から出ます」
去り方にこだわりを見せた宮沢議員ですが、辞職願を提出するほどの女性問題とはどのようなものなのか。詳しく説明することなく国会を去りました。