BPO青少年委 他人の痛み嘲笑“演出控えるべき”
BPOの青少年委員会がバラエティー番組での他人の痛みをあざ笑うような演出について「控えるべきだ」という考えを事実上、示しました。
委員会は2000年代に2度、バラエティー番組の罰ゲームや暴力シーンについて見解を出し、警鐘を鳴らしてきました。
しかし、その後もBPOに寄せられる苦情は減らず去年8月から7回にわたり審議し、15日、見解を公表しました。
見解では、特に、近年のバラエティー番組の罰ゲームやドッキリ企画において「視聴者へのインパクトを増すために時に、大人でさえもリアルとしか思えないような演出がなされている」と指摘しました。
また、「心身の痛みに苦しむ芸人を他の出演者があざ笑うシーンは、子どもの共感性の発達を阻害する可能性がある」「スタジオでゲストが笑いながら(罰ゲームなどを)視聴する様子が、いじめ場面の傍観を許容するモデルになることも懸念される」などとして、こうした問題点に配慮しながら番組作りに取り組むよう求めました。