防衛白書「台湾情勢の安定重要」初めて明記
今年の防衛白書が閣議で報告されました。中国が軍事活動を活発化させる中、「台湾情勢の安定は、わが国の安全保障に重要」との認識が初めて明記されました。
今年の防衛白書では、中国が台湾周辺での軍事活動を活発化させていることを指摘した上で、「台湾情勢の安定は、わが国の安全保障や国際社会の安定にとって重要」との認識を初めて明記しました。
さらに、尖閣諸島周辺で、中国の海警船が領海侵入を繰り返していることについて、「国際法違反」だと厳しく批判しました。
また、海警船に武器使用を認めた新たな「海警法」について、「わが国の正当な権益を損なうことはあってはならない」とけん制しました。
また、今回、「米中関係」に関する項目が新たに設けられ、「台湾をはじめとする地域の米中の軍事的な動向について、一層注視していく必要がある」と指摘しました。
今年の防衛白書は、中国に対し一歩踏み込んだ表現で、警戒感を強く示しています。