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首相地元で大敗…自民総裁選「次の顔」誰に

2021年8月24日 11:02
首相地元で大敗…自民総裁選「次の顔」誰に

自民党総裁選や衆院選が迫る中、菅首相の地元である横浜市長選で、首相が応援する候補が大敗して衝撃が広がっています。菅政権の新型コロナウイルス対策には不満が募っているようですが、自民の「次の顔」は誰になるのでしょうか。構図と世論を探ります。


■支持率「35%」、選挙で負け続き

有働由美子キャスター
「全国で新型コロナウイルス感染者が増える一方で、逆に下がっているのが、菅内閣の支持率です。NNN・読売新聞世論調査(8月7~9日、全国の有権者に電話調査、1065人が回答)によると、3月に48%あった支持率は続落し、8月は35%になりました。自民党の閣僚経験者からは『菅首相のままで秋の衆議院選挙に突入すれば最悪だ』という声も出ているようです」

小野高弘・日本テレビ解説委員
「22日の横浜市長選では、閣僚を辞任してまで立候補して菅首相も支援した小此木八郎さんが大差で敗れました。横浜は、菅首相にとって自らの選挙区。お膝元なので衝撃が走っています。7月の東京都議選でも、自民・公明党で過半数に届かず、自民党幹部は『惨敗だ』と話していました」

■コロナ対応への「不満」大きく

有働キャスター
「横浜市長選の結果を見ると、やはりコロナ対策への不満がありそうだなと感じます」

小野委員
「世論調査によると、『政府のコロナ対応を評価しない』と答えたのが63%、『ワクチン対応を評価しない』が58%でした。菅首相にどれくらい続けてほしいかという質問には、『すぐに交代してほしい』と『9月の自民党総裁任期まで』が合わせて66%でした」

有働
「厳しい結果が出ていますね」

■世論調査上位の3人は出馬ナシ?

小野
「では自民党の中で次の首相に誰がふさわしいかを聞くと、上位3人は石破元幹事長(19%)、河野ワクチン接種担当相(18%)、小泉環境相(17%)でした」

「では、来るべき総裁選はどうなるのでしょうか。菅首相は感染状況を見極めながら、9月上旬の解散は難しいとみて、自民党総裁選の準備に入っていますが、総裁選に出ようとしているのは、世論調査で挙がった3人ではありません。立候補の考えを表明している菅首相と、ともに意欲を見せている下村政調会長と高市前総務相、前向きな岸田前政調会長です。ところが、世論調査で4人の名前を挙げたのは、それぞれ順に3%、0%、1%、4%という結果でした」

有働
「(世論調査の)上位3人の方が総裁選に出ない理由は?」

小野
「石破さんは、菅首相になってまだ1年で、衆院選で自民党への審判を受けるのがまず先だという考えです。河野さんと小泉さんは、菅内閣の現職の閣僚で首相を支える立場の人なので、対抗して立候補ということはなさそうです。自民党は26日に総裁選の日程を決める予定です」

有働
「いずれにしても立候補する人は、コロナ対策で今の菅政権ができていない部分について、『ここは自分なら変えられる』というのを明確に掲げていただきたいです。総裁選はやったけど何も変わらなかったでは、さらに失望が広がるだけですので」

(8月23日『news zero』より)