背景は?菅首相自民党総裁選に立候補せず
菅首相が自民党の臨時役員会で自民党の総裁選挙に立候補しないことを表明しました。自民党役員人事も行わない方針です。
菅首相は自民党臨時役員会で9月に行われる総裁選挙に立候補しないことを表明し、週明け6日に行うことを検討していた自民党役員人事も行わない考えを伝えました。
出席者によりますと菅首相は総裁選に立候補しない理由について「総裁選と総理大臣の両立は難しい。新型コロナウイルス対策に専念し全力で取り組む」と説明したということです。
総裁選をめぐっては支持率の低迷から菅首相では秋に行われる衆議院選挙が戦えないとの声が強まっていて、菅首相の総裁再選は難しい情勢との見方が強まっていました。
党内からは公然と、自民党のためには菅首相が立候補を取りやめて新しい顔で選挙に臨むべきとの声が高まっていました。
小泉環境大臣も2日に菅首相に対して総裁選に立候補しない選択肢を強く求めたと言われています。
総裁選には岸田前政調会長が立候補を表明しているほか、高市前総務大臣が立候補に意欲を示しています。ただ菅首相が不出馬を表明したことで総裁選の構図も大きく変わると予想されます。
河野規制改革担当大臣はこれまで周辺に菅首相が立候補する限り、自らは立候補しないと伝えています。同時に菅首相が立候補しないなら、自らの出馬を検討する考えも伝えており、今後の動向が注目されます。
また、石破元幹事長も立候補は「白紙」としてきましたが、こうした状況の変化により立候補を検討するか、今後の対応が注目されます。