自民党の総裁選をめぐり、各陣営が動きを活発化させています。立候補を検討している石破元幹事長は７日に派閥の会合を開き、対応について協議を行います。

石破氏は、７日午前、国会内で自らが所属する派閥の会合に参加し、総裁選に向けた対応について意見を交わします。

石破氏をめぐっては、立候補した場合に、全国の党員票を河野ワクチン担当大臣と奪い合う展開になり、苦戦を強いられるとの見方が出ています。

このため、派閥内からも「今回は立候補せず、河野氏の支持にまわるべきだ」との声も上がっていて、石破氏は、ぎりぎりまで情勢を見極めるとみられます。

一方、立候補の意向を固めている河野氏は６日、自らが所属する派閥のトップである麻生副総理兼財務大臣や、派閥幹部の甘利税調会長と面会し、協力を要請しました。

河野氏は、他派閥の議員とも会談を重ねていて、水面下で支持の拡大に向けた動きを進めています。

その甘利氏は６日夜、ＢＳ日テレ「深層ＮＥＷＳ」に出演し、河野氏との面会について、「私からは、『党内の人の不安を払拭するためには努力が必要だ』と話した」と明らかにしました。

一方で、「事情が許せば岸田氏を推してあげたいなという気持ちが正直なところ」と述べ、岸田前政調会長を支持する考えを示唆しました。

自民党・甘利税調会長「私は個人的に、岸田さんにシンパシーを感じている」

麻生派内では、甘利氏のほかにも複数の議員が岸田氏を支持する意向を示していて、今後、麻生派としてまとまって河野氏支持となるか、不透明な情勢です。