石破氏“出馬”焦点…自民党総裁選の構図は
自民党の石破元幹事長は、自らが所属する派閥の会合で、総裁選への対応を協議しましたが、意見が分かれたため、結論は出ませんでした。
■揺れる石破派…出馬か 河野氏支持か
石破氏が所属する派閥の会合では、「石破氏は立候補するべき」という意見があった一方で、「立候補を見送り、河野ワクチン担当大臣を支援するべきだ」という意見もあり、結論は出ませんでした。
会合では判断は石破氏に一任するという意見が多かったということですが今後、支持者らの意見を聞いた上で、改めて派閥で集まって、結論を出すということです。派閥のある議員は、「河野さんが出る以上、河野さんに票はどっと流れてしまう。もう出ない、という選択肢しかない」と語りました。
■河野氏「石破さんに聞いて」
一方、立候補の意向を固めている河野ワクチン担当大臣は、石破氏から連絡があったか問われ、次のように答えました。
○河野ワクチン担当相「石破さんに聞いてください。石破さんの話を私に聞かれてもわかりません(Q:世論調査で待望論も)いろんな調査結果は拝見した。そこはありがたい。しっかりと日本を前に進められるよう頑張っていきたい」
■岸田氏「森友問題」で火消しも
また、すでに立候補を表明している岸田前政調会長は、先週、テレビ番組で森友学園をめぐる問題について「さらなる説明をしなければならない」と発言していましたが、7日、記者団に対し、「再調査等は考えていない」と釈明しました。岸田氏の先週の発言に安倍前総理の周辺が不快感を示していて、火消しに追われた形です。
■高市氏 8日にも出馬会見へ
そして、安倍前総理が支援する高市前総務大臣は、早ければ8日、正式な出馬会見を開くことを明らかにしました。
■野田氏「自民党の多様性を担えれば」
また、野田幹事長代行は菅総理大臣と面会し、「仲間と相談して、自民党の多様性を担えればいいと思っている」と立候補への意欲を伝えました。
■初のオンライン討論会を開催へ
総裁選は17日告示、29日投開票となりますが、自民党は、選挙期間中の23日から26日までの4日間、候補者が、オンラインで国民からの質問に答える政策討論会を行うことを明らかにしました。
質問は、17日以降、特設サイトで募集し、抽選で選ばれた参加者を当日、オンラインでつなぎ、画面を通じて直接、候補者に質問することになるということです。自民党としては初めての試みで、新型コロナウイルスの影響で地方遊説を取りやめた代わりに国民の意見を取り入れる機会にしたい考えです。