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石破氏“総裁選”への対応協議も結論出ず

2021年9月7日 17:39
石破氏“総裁選”への対応協議も結論出ず

自民党の石破元幹事長は、自らが所属する派閥の会合で、総裁選への対応を協議しましたが、意見が分かれたため、結論は出ませんでした。

立候補を見送り河野大臣の支援にまわるのか、立候補に踏み切るのか。石破氏の判断は総裁選の構図を大きく変えるだけに、注目されています。

石破氏は周辺に「うそやごまかしのない政治を実現したい」と話していて、側近議員は「安倍前総理・麻生副総理が支配する政治から決別するためにベストの対応を模索している」と説明しています。これは、安倍政権下で起きた森友・加計問題や、桜を見る会の問題などが念頭にあります。

既に立候補を表明している岸田前政調会長は、先週、森友学園をめぐる問題について「さらなる説明をしなければならない」と発言しましたが7日、「再調査等は考えていない」と釈明しました。安倍前総理の周辺が不快感を示したことから、火消しに追い込まれた形です。

こうした党の体質を変えたい石破氏ですが、河野氏と戦う展開は分が悪いのが現状です。このため石破派内からは「勝ち目のない総裁選に挑むより、河野氏の支援にまわり自民党の改革を実現するべきだ」との意見が出ていますが、石破氏本人は河野氏の対応によっては立候補の選択肢も残していて、慎重に検討を進めています。