自民党総裁選 オンラインで討論会
自民党の総裁選挙でオンラインでの討論会が行われ、候補者は経済政策などをめぐり意見を交わしました。
討論会では、抽選で選ばれた一般の参加者が、将来の日本の成長戦略について質問し、4人の候補者がそれぞれ考えを述べました。
野田幹事長代行「補正予算からカーボンニュートラルのしっかりした公共的な投資をしていこうと。例えば、EV、水素ステーションみたいなものをしつらえていくことで、次の日本の経済の原動力を作っていこう」
河野規制改革相「メインは規制改革によって、新しい商品、新しいサービスを、もっとスタートアップ企業がどんどんと市場にチャレンジできるようにしていかなければいけない」
岸田前政調会長「成長の果実を一部の人間ではなく、幅広い方々に享受してもらう。幅広い方々の所得、給与を引き上げる、これが大事なポイントだと思います」
高市前総務相「これから日本や世界が必ず直面するリスクを最小化して命を守る、安全を守る。こういった危機管理投資には国費を大胆に投入するべきだと思っています」
また、日本の財政破綻の可能性について問われたのに対し岸田氏は、「財政安定化に向け、どういう考え方を持っているか示すことが国際的な評価において大切だ」と指摘しました。
高市氏は、「自国通貨建ての国債であれば、債務不履行にはならないと考えている」と述べました。
また、野田氏は「財政破綻を起こさないため、この国の人口減少にもっと焦点を当てなければ問題の解決にはならない」と話しました。
河野氏は、「当面、財政破綻はないかもしれないが、円に対する信認が弱まれば円安が始まり、国内でインフレが起こる」との認識を示しました。