立憲・代表選の行方 小川氏がいち早く意欲
衆院選での敗北を受けて、枝野代表が辞任すると表明した立憲民主党。代表選挙にむけた調整が進められています。野党第一党の存在感が揺らぐ中むかえる代表選。世代交代は進むのでしょうか。
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先週、地元の香川から東京に戻った小川淳也議員。
代表選に立候補の意向 立憲民主党・小川淳也議員
「次世代として役割を引き取っていくということは公言をしてきたし、決意は固まっているというか、それは間違いない」
枝野代表の辞任表明を受け、行われる代表選。世代交代を求める声があがる中、いち早く立候補の意向を示したのが小川議員です。
衆院選では、「実直さを貫く政治」を訴え、自らのドキュメンタリー映画も追い風になっています。悲願の小選挙区当選をはたし、代表選に名乗りをあげたのです。
代表選に立候補の意向 立憲民主党・小川淳也議員
「こんにちは、今日もお疲れさまです」
街頭に立つと─。
「いいですか?」
行く先々で声をかけられ、昼食をとっているさなかにも──。
「おがわじゅんや」
子どもに声をかけられ、手を振りました。
不都合なことも隠さない政治の実現を訴え、政権交代をめざす小川氏。
代表選に立候補の意向 立憲民主党・小川淳也議員
「本当に狭いアパートで、何の芸もないですけど、どうぞ」
地元での活動を支える妻と暮らしてきた家です。
代表選に立候補の意向 立憲民主党・小川淳也議員
「残念ながら、俺に(家への)興味がなかったのかな。なんにもこだわりがないから、住む所も、食い物も、家も、車も」
一方でこだわるのは政治への思いです。
代表選に立候補の意向 立憲民主党・小川淳也議員
「今のこの国の政治を変えたい。政治を変えたいというのは、つまり政治と国民との関係性を変えたい。それ以外に社会を正しく変えられないという思いがあって、ようやくここへ来て、それ(代表)に手をかけられるのか、なおかけられないのかという局面だよね」
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代表選にのぞむにあたり今、問われるのが──。
支援者
「今回、野党共闘を見直すとか、小川さんはいま、どういう考えなのか」
共産党との協力関係を続けるのかやめるのか。今回の衆院選で共産党と協力して戦い自民党と競り合ったものの、結果的に14議席減らした立憲民主党。共産党と近づきすぎたことが敗因だとする声が党でも強まっているのです。
代表選に立候補の意向 小川淳也議員
「それは非常に大事な質問で。きょうちょっと、日本テレビさんがおられることもあって。ちょっと待って、これ。要するに私の物言いが慎重になっている最大の理由は、我が身、我が思いだけで突っ込んでいいことと、目下、今のこの瞬間は、党内の様々な意見、利害、立場、思惑をもった議員団の顔とか、意見が思い浮かぶんです」
立候補に必要な20人の推薦人が集まるのか、まだ見通せない小川氏。
党内には「党をとりまとめたうえで、共産党や連合との調整を小川ができるのか」という、小川氏の手腕を疑問視する声もあがっているのです。
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こうした中、9日、新たな動きがありました。衆院選で議席を伸ばした国民民主党と日本維新の会が連携することで合意したのです。
今後、野党内の主導権争いへの対応も求められる立憲民主党。代表選をめぐっては、執行部に近い大串議員も意欲を示しているほか、玄葉副代表も慎重に検討中としています。
また、馬淵元国交大臣の名前も取り沙汰されているほか、世代交代を求める若手などからは、泉政調会長をおす声もあります。
代表選は、早ければ今月30日にも投開票を行うことで調整が進められていて、今後、党内の駆け引きが加速するとみられます。