岸田首相が所信表明 3回目接種を前倒しへ
岸田首相は国会で所信表明演説にのぞみ、新型コロナワクチンの3回目の接種を前倒しして実施すると表明しました。
オミクロン株への警戒感が高まる中、岸田首相は「細心かつ慎重に対応する」と強調し、ワクチン接種の前倒しを表明しました。
岸田首相「新型コロナについて、細心かつ慎重に対応するとの立場を堅持します。感染防止に万全を期す観点から、既存ワクチンのオミクロン株への効果等を一定程度見極めた上で、優先度に応じ、追加承認されるモデルナを活用して8か月を待たずにできる限り前倒しします」
岸田首相はまた、国産ワクチン、治療薬の開発に5000億円規模の投資を行うほか、緊急時に迅速な薬事承認ができるよう法整備を行う考えを示しました。
また、今月20日から、マイナンバーカードとスマートフォンを使い国内外で利用できるワクチン接種証明書を入手できるようにすると表明しました。
岸田首相「成長も分配も実現する『新しい資本主義』を具体化します。『新しい資本主義』という数世代に一度の歴史的挑戦においても、日本の底力を示そうではありませんか」
岸田首相は「新しい資本主義の主役は地方だ」として、全国で高速大容量のデジタルサービスを使えるようにするため海底ケーブルで日本を周回する「デジタル田園都市スーパーハイウェイ」を3年程度で完成させることなどを表明しました。
また、国が率先して「看護・介護・保育・幼児教育などの分野で給与の引き上げを行う」と強調しました。