自民党の派閥の政治資金をめぐる事件を受け、「5人衆」と呼ばれる安倍派幹部の1人、萩生田前政調会長が会見しました。

萩生田氏は、収支報告書に記載のない派閥からのキックバックの総額が、2018年からの5年間で2728万円にのぼることを明らかにしました。

キックバックされたカネは事務所の担当者が現金で受け取り、自分の机の鍵付きの引き出しに保管していたということです。

これまでに支出した955万円の使い道については、「海外の要人らとの会合や外遊時の活動費などにあてていた。私的なものや選挙に関する支出はない」と説明しました。

その上で、「これまでのノルマや還付金・支出等、把握をしていなかった。私の甘えであり、私自身が積極的に把握と指導に努めなければいけなかったと、大変反省をしている」と謝罪しました。

離党や議員辞職については、「政治的な責任の取り方はいくつかあると思う。この問題が発生した段階で、党の4役を辞した。私自身は信頼回復に全力を挙げ、仕事をもって皆さんにきちんと評価をしてもらえるように頑張りたい」と否定しました。