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衆院補選…“政治とカネ”も大きな争点 「東京15区」9人の混戦に “地元議員”が2人連続逮捕

2024年4月24日 21:03
衆院補選…“政治とカネ”も大きな争点 「東京15区」9人の混戦に “地元議員”が2人連続逮捕

「政治とカネ」の問題が大きな争点となっている、衆議院の3つの補欠選挙は、28日に投開票が行われます。東京15区は、この選挙区の自民党議員が公職選挙法違反事件で辞職したことを受けて行われていて、9人が激戦を繰り広げています。

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無所属で立候補したのは、作家の乙武洋匡氏です。

無所属・新 乙武洋匡 候補(48)
「この江東区に、正常な政治を取り戻していこうじゃありませんか!!」

国民民主党と、都民ファーストの会などが、乙武氏を推薦しています。

小池百合子 都知事
「本人は五体不満足ではありますが、有権者にとって納税者にとって大満足な人材であると」

一方で、過去の女性問題をめぐる批判も…

無所属・新 乙武洋匡 候補(48)(今月8日)
「人生の再起というものを…許さない社会になってしまうなと」

乙武候補は、“誰ひとり取り残さない政治”を訴えています。

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立憲民主党 泉健太代表
「政治改革に白黒ハッキリつける、今回の裏金問題に『ノー』の答えを出す、そういう選挙じゃありませんか、皆さん」

立憲民主党から立候補したのは、江東区議会議員を2期つとめた酒井菜摘氏です。

立憲・新 酒井菜摘 候補(37)
「私は、この街で暮らす生活者の1人として、この街で、政治の汚職が広がっていることが許せません」

共産党が候補者を取り下げて支援に回ったほか、社民党も支援しています。
助産師の資格を持つ酒井氏は、子育て政策に力を入れたいと訴えます。

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一方……

日本維新の会 馬場伸幸代表
「立憲民主党の国会議員、何人増やしても一緒ですから。立憲民主党には投票しないでください」

野党第一党の座を狙う日本維新の会からは、元会社員の金澤結衣氏が立候補しています。

維新・新 金澤結衣 候補(33)
「今までのしがらみまみれの古い政治か、それとも、クリーンで国民の皆さまのための政治か、どちらを選ぶか、皆さまにかかっています」

教育無償化を実現する会も金澤氏を推薦していて、前回の衆議院選挙に続き、2度目の挑戦です。

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参政党からは、3人の子どもを育てる母親でもある、吉川里奈氏が立候補。

参政党・新 吉川里奈 候補(36)
「政治家任せの政治、他人ごとにしてきた政治のおかげで、私は、失われた30年間に生まれました。政治で、自分たちの未来、そして子供たちの未来は変えていけるんだ」

吉川氏は、「政治とカネ」の問題からの決別を訴えています。

収賄などの罪に問われている、元衆議院議員の秋元司氏。1審、2審と実刑判決が下るも、「私は無実だ」と主張し、最高裁に上告中です。地元で再び、立候補しました。

無所属・元 秋元司 候補(52)
「政治不信の流れは、不肖・秋元司、スタートを切ってしまったのかなと思うと、大変、忸怩(じくじ)たる思いでございます」

駅前でチラシを配っていたのは、参議院から“鞍替え”立候補した無所属の新人、須藤元気氏です。格闘家などとして活動していました。東京15区は地元ということもあり、知名度は抜群です。

無所属・新 須藤元気 候補(46)
「実家が居酒屋ということもあって、『お父さんのこと知ってるよ』と。親父(おやじ)のことも結構みんな知ってるので、ありがたいです」

須藤氏は、消費税の減税などを訴えています。

日本保守党からは、大学客員教授の飯山あかり氏が立候補し、日本を豊かに強くすると訴えています。

諸派・新 飯山陽 候補(48)
「勤勉で、真面目で、そういった日本人たちが、私たちの国をちゃんとした国にしたいと」

NHKから国民を守る党から立候補したのは、弁護士の福永活也氏。

諸派・新 福永活也 候補(43)
「世の中はもう少し、いかがわしさというか、ちょっと変わった人にも寛容になってもいいんじゃないのかと」

エベレスト登頂のため、選挙活動は、海外から行うと説明していました。

「つばさの党」から立候補した、会社経営者の根本良輔氏は、年金制度改革やコロナワクチン反対などを訴えています。

諸派・新 根本良輔 候補(29)
「破綻しかけている年金制度を変えていくということを訴えております」

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混戦の東京15区――。
政治とカネの問題と合わせて、防衛や、子育て支援などの問題も問われています。