自民党議員“統一教会”関連団体の“推薦確認書”に署名も… 山際氏には“新事実”総裁と笑顔で…
いわゆる“統一教会”の関連団体と自民党の議員が、選挙前に事実上の政策協定を結んでいた事が分かりました。また、山際経済再生相には、教団トップと撮影した新たな写真も発覚するなど、新事実が続々と明らかになっています。
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10月18日には…
山際経済再生相
「これから何か新しい事実等々が、様々なことで出てくる可能性というものがございます」
翌日の19日にも…
山際経済再生相(19日)
「何か出てくる可能性を、全部否定するわけでは当然ありません」
連日、山際経済再生相が述べていた「新事実浮上の可能性」。その予告通り、教団との新たな接点が発覚しました。
2019年に名古屋市で撮影された写真には、自民党議員らが韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を囲む中、総裁の隣に立ち、ほほ笑みを浮かべている山際経済再生相が写っていました。
共産党の志位委員長は、山際経済再生相が韓鶴子総裁の真横に立って写真を撮っていたことについて…
共産党 志位委員長
「山際大臣について、私はですね、『まだこの人、大臣やってんのか』と。これ自体、驚きですよ。やめてないことが驚きです」
山際経済再生担当相は、これまで韓総裁との面会については、2018年のイベントのみ認めています。
山際経済再生担当相(3日)
「代表の方に、どこかでお会いした『記憶』があったんです。『こんにちは』ぐらいのことは言ったかもしれません」
なぜ、まとめて報告しなかったのでしょうか。
山際経済再生相の事務所は「資料がなく、写真を撮った覚えもありません。これまで確認することができなかったことについて、深く反省しております」と回答しています。
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一方、国会では、自民党に新たな疑惑が浮上しました。
立憲民主党 長妻政調会長
「政策がゆがめられた可能性がある」
いわゆる“統一教会”の関連団体が、選挙の際、一部の自民党議員に“実質的に政策協定”と言える「推薦確認書」への署名を求めていたことがわかりました。自民党の斎藤洋明議員は20日、教団から接触してきたことを認めました。
自民党 斎藤洋明議員
「世界平和統一家庭連合と関連団体との間で、推薦確認書という書面をとりかわしていました。確認しました。憲法改正ですとか、安全保障政策ですとか、LGBTQとか、同性婚の制度化に慎重にあってほしいとか。そういう政策が並べてあって、理解と協力を求めるという内容ですね」
斎藤議員は昨年の衆院選の際、「教団関係者が事務所に来て、推薦確認書を渡され、サインした」といい、今は反省しているということです。
日本維新の会 音喜多政調会長
「選挙前にこの推薦協定を結んでたということなんですが、自民党内の点検によって、総理は把握されていたかどうか。こちら伺います」
岸田首相
「自民党の議員のこれまでの当該団体との接点につきまして、政党として、しっかり整理をし、そして、実態を把握する」
以前行った自民党の調査では、「選挙での支援を受けていないか」、「会合出席の有無」など8項目について調査をしています。
岸田首相はこの党の調査で、20日に明らかになった「推薦確認書」についても調査をして、「結果に反映しているか」などを確認する考えを示しました。その上で、岸田首相は「それぞれの議員が、説明責任を果たしていくことが重要だ」と改めて述べました。