16年ぶりに投票率が6割を超えた秋田市長選挙 54年ぶりに新人が現職を破ったその時両陣営の事務所では…
新たな知事とどのような連携を図っていくのか、秋田市のリーダーを決める選挙も、6日、行われ、新人の沼谷純氏が、現職の穂積志氏に4万7千票あまりの差をつけて初当選を果たしました。
投票率は、16年ぶりに6割を超える結果となりました。
元県議会議員の沼谷純氏は前回4年前の秋田市長選では穂積氏に8000票余り及びませんでしたが、今回は約4万6000票の大差で当選を果たしました。
「この瞬間から大変大きな大きな、重い重いご負託を市民の皆様からいただきました。一緒にこの秋田市を前に前に進めていきたいと、このことをお誓いし、お願いをし、わたくしからの皆さまの心からの感謝の、言葉というふうにさせていただきます本当に、本当にありがとうございました!!!」
選挙期間中も、市民との対話を重視した沼谷氏。停滞した秋田市を前進させると訴え、支持を広げました。
新スタジアムの整備や外旭川地区でのまちづくりなどが争点となった市長選の投票率は、60.39%。前回=4年前を7.8ポイント上回り、投票率が6割を超えたのは、2009年以来16年ぶりです。
その16年前に初当選した、現職・穂積氏の選挙事務所では、午後7時半ごろから、支援者や13年以上、穂積氏の市政運営を支えた鎌田潔副市長などが、静かに開票結果を見守りました。
「お待たせをいたしました、穂積志が入りましたので、さっそく挨拶の方をしていただきたいと思います」
結果が判明してから、約40分後、事務所に姿を見せた穂積氏は、淡々と結果を受け止めました。
穂積志氏
「まだまだ、やりたい、やらなければいけないことがあると思っておりますけども、これは市民の皆さんの、やはり思いでありますから、率直に今回の選挙戦の結果を受け止めながら、これからはまたひとりの人間としてですね、今まで16年、そして市会議員からは38年、政治活動続けてまいりました。少し肩の荷を下ろしながら、今までは政治ファーストでありましたけれども、これからは自分ファーストで頑張ってまたいきたいな。というふうに思っております」
4期16年の経験と実績を訴えましたが、支持は広がりませんでした。
記者Q:新スタ、まちづくり争点。支持得られなかった理由は
穂積志氏
「うーん、どうなんでしょうかね。あのまぁ説明不足だったのかなと思いますけどね」
穂積氏の今の任期は、今週金曜=11日までです。
記者Q:相手の政策が魅力的だったのか、世の中のムード、刷新求めるものが有利になったのか、どちら側だと考えるか
穂積氏
「それはわからないね」「そろそろ最後にしてくれるか」
54年ぶりに新人候補が現職を破った秋田市長選。「政治家の初心を忘れないように」と沼谷氏は朝から街頭に立ちました。
「今まではお願いをする、1回チャレンジさせてください。チャンスくださいってお願いをする立場というか、こっからは願いを叶えていく立場になったので、新鮮な気持ちはありますね」
沼谷氏は8日、当選証書を受け取り、来週以降本格的な市政運営に臨みます。